学校文法:名詞

2009年1月6日火曜日

■名詞と体言
名詞とは、人や場所、物事や出来事などの名称を表す品詞の一種であり、
そのものが自立語で、活用(動詞や形容詞などの用言)ではなく、「~は、~が」などの格助詞を伴って主語になる。

名詞の事を「体言」ともいうが、名詞全てを体言とする説と、一部の名詞を除いたものを体現とする説、
副詞も体言に含める説もあり、はっきりとした枠組が未だ定まっていない。


■名詞に含めないことがあるもの
名詞の範囲・分類には諸説あり、記している事柄についても例外があるが、
下記は名詞とされないことがある。

①代名詞
 話し手・聞き手・対象の関係により意味が変化する名詞。

  ▽代名詞の例
  「私」 「それ」 「これ」 


②数詞
 物事の数量を表す名詞。数と単位が合わさって意味を成す名詞なので
 通常の名詞と扱いが違い、連用修飾語(用言を修飾する)になれる。

  ▽数詞の例
  「1個」 「2つ」 「4枚」

  ▽連用修飾語としての活用例
  2000メートル動く(数詞+動詞)


③時詞
 時間を表す名詞。助詞を伴わず連用修飾語になれる。

  ▽時詞の例
  「今」 「昨日」 「春」
 
  ▽連用修飾語としての活用例
  昨日行った(時詞+動詞)


④形容詞性名詞
 形容動詞ではないもので、名詞に助動詞の「だ」などがついたと考えられるもの。
 普通の名詞と違い、後ろに「な」をつけることができる変わりに、
 一部の格助詞(~が、~の、~を、~に、~へ、~と、など)をつけることができない。

  ▽形容詞性名詞の例
  「静か」 「不思議」 「真面目」 「綺麗」

投稿者 湯のみ 時刻: 22:46  

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