学校文法:形容詞・副詞
2009年1月9日金曜日
形容詞とは、性質や状態を表す用言で、主語(名詞)の前に置いて修飾することが多い。
名詞と動詞の中間的な位置づけで、名詞や動詞と区別されない。
日本語では形容詞と形容動詞に分かれるが、語尾に何が付くかで区別している程度で
形容動詞は連体形が存在しないなど、使用方法に違いはあるものの意味的に特別な違いはなく
現在においても「形容動詞は動詞なのか、形容詞なのか」と異論されている。
一般的にこの二者を見分ける方法として
形容動詞に関しては語尾が「~だ」で終わる説が有力で
形容詞に関しては語尾が「~い」で終わる「イ形容詞」と「~な」で終わる「ナ形容詞」の種類がある。
▼例:形容詞の使用例「イ形容詞」「ナ形容詞」
「新しい車」「怪しい車」「粗末な車」
▼例:形容動詞の使用例
「粗末だ」「綺麗だ」「厳かだ」
副詞とは、動作や作用を表す用言で、述語(動詞・形容詞・形容動詞)の前に置いて修飾する。
自立語として分類されるため、それ自体で文節を構成することができる。
前後の語句に応じて語形が変化することがなく、主語や述語にはならない。
大まかに、
①状態を表す状態副詞(ゆっくり・いらいら・うっかり)、
②物事の程度を表す程度副詞(もっと・非常に・ときどき・およそ)、
③下に受ける文節に決まりがある陳述副詞(あたかも・まるで・いかにも)などがある。
▼例:副詞の使用例
「ゆっくり走る」「時々走る」
【今日取り上げた形容詞と副詞を組み合わせて具体的に修飾された例文】
▼例:修飾なし「名詞」
「車」
▼例:形容詞と副詞の組み合わせ例1:「副詞+形容詞+名詞」
「かなり新しい車」「いかにも怪しい車」
▼例:形容詞と副詞の組み合わせ例2:「副詞+動詞+形容詞+名詞」
「ゆっくり走る黒い車」
▼例:形容詞と副詞の組み合わせ例3:「副詞+動詞+副詞+形容詞+名詞」
「時々出会ういかにも怪しい車」