【DTP用語】DTPとその歴史
2009年1月30日金曜日
はじめに、
前回で学校文法の品詞についてひと段落着いたので
今回からはDTP用語について説明していきたい。
今日は、そもそも「DTP」とは何か。
という所から説明できればと思う。
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DTPとは「Desktop publishing」の略で
日本語で「卓上出版」を意味する。
書籍、新聞などの編集に際して行う割り付けを
コンピューターで行い、プリンターで印刷する事だ。
DTPはアメリカで発祥され、
・アップル⇒macというプラットホームを作成。
・アドビ ⇒Photoshop/Illustratorなどのソフトを作成。
・アルダス⇒元祖DTPソフトPageMakerを作成⇒後にアドビに吸収。
という3社で芽生えた。
アメリカには元々タイプライターという高性能な印字機器があり、
文章を自らで作成し、コピーして配布するDIY印刷文化が根付いていたが、
画面上で自由に文字や写真を編集し、印刷が出来るDTPという
新しい活版技術が急速に花開いた。
一方、日本ではアメリカのような急速なDTPの成長が望めなかった。
ASCIIコードだけで構成できる1バイト言語の英語と違い、
日本語には多数の漢字があり、2バイトでしか表現が出来なかった。
2バイトではフォントも限られ、処理能力も格段に下がる。
このような理由で、日本でDTPが普及するためにはパソコンが
進化するまで待つ必要があった。
初期のパソコンには明朝とゴシックの2種類しかなかったが
「写真植字」と併用するなど、その頃のデザイナーは競うように、
パソコンのフォントに囚われないデザインを作成していた。
ちなみに文中に出てきた「写真植字」とは
ガラスの文字盤を通過した光が、文字の大きさを決めるレンズや
文字の変形具合を決めるレンズを通って印刷紙に焼き付き、
印刷用の版下をつくる技術であり、DTPにはない独特の柔らかい味がある。
▼写真植字による印字サンプル
http://www.morisawa.co.jp/font/techo/mojigumi/05/mihonL.gif