【DTP用語】カラーチップ
2009年3月2日月曜日
パソコンの画面の色と、実際に印刷される色は違います。
紙の色ですら五万と種類がある中で、自分が出したい色を自在に出すためには、
印刷所にデータを出して経験するほかありません。
ですが、大きな印刷所にはカラー見本と言うものがあり
予めこれを入手しておくことで、色の動向を確かめることが出来ます。
なので、印刷データを発注する前に印刷所のカラー見本を入手し、
これを参照し作成すれば、仕上がりの時に誤差が出る心配がありません。
それでも納期が間に合わない。
印刷所にカラー見本がないなどの状況は多分にあり、
その為に色の参考とするもの、それがカラーチップです。
ところで、カラーチップにも種類があります。
厳密にカラーを表現したい場合、注文する印刷所が何のインクを使っているのか。
また、印刷といっても単に紙にプリントするだけではないものですので、
プラスチックや布の上に印刷したりする場合には、それなりのカラーチップを
保持することが必要になります。
■大日本インキ化学工業のDIC
1967年の初版発刊よりグラフィック、ファッション、インテリア、プロダクトなど
印刷会社やデザイナーなどの間で色の指定や色合わせに利用される代表的な特色の色見本帳である。
色が印刷されている紙はアート紙なので、それ以外の紙に印刷する場合は
見本通りの色の再現は難しい。
■東洋インキ製造の「TOYO」
日本のオフセット印刷の基準であるジャパンカラー準拠の「東洋インキ標準色」に即したカラーチップ。
日本の化学メーカーで、印刷インキ国内トップ。塗料・樹脂・粘接着剤・高機能性素材といった
高分子事業と顔料・着色剤・電子メディア材料などの色材事業を基幹事業としている。
■PANTONE Colors
アメリカ合衆国ニュージャージー州に本社がある企業。
「パントン・マッチング・システム」という色見本はグラフィックデザインや
印刷に加え、テキスタイル、プラスチックなどの業界ではスタンダードとなっている。